アトラシアン製品の Server 版が間もなく廃止されます (第 1 弾)

2020-10-21 (Wed)  •  By 伊藤  •  お知らせ  •  Atlassian Cloud Atlassian Data Center Atlassian Server

今回のブログ記事は、2020 年 10 月 16 日 (金) にアトラシアン社が発表した Server 版ライセンスの提供中止に関連する情報のまとめの第 1 弾です。第 4 弾まで公開されていますので、こちらと併せてお読みください。

はじめに

2020 年 10 月 16 日 (金)、アトラシアン社は自社の製品ユーザーに対してニュースレターを送信しました (件名「【Atlassian】サーバーおよび Data Center 製品の変更に関するお知らせ」)。このニュースレターの概要は以下のとおりです。

今回のブログ記事では、アトラシアン社のこの発表、その影響、ならびに取るべき対応について取り上げます。

注意

今回のブログ記事中で日付の後に「PT」と記載されている場合、その日付は 「Pacific Time (太平洋時間)」を基準としています。

背景

2019 年の時点でアトラシアン製品の新規顧客の 90% が Cloud 版を選択しています (参考 :「アトラシアンの新規顧客の 9 割が Cloud 版を選択する理由 」)。また、Server 版から Cloud 版に乗り換える既存顧客の数も増えています。

その理由として、クラウド技術の普及に加え、アトラシアン社が Cloud 版に注力し、機能、パフォーマンス、安全性、信頼性などの向上に努めていることが考えられます。今回の発表は、アトラシアン社が今後さらに Cloud 版に重視することの意思表示とも言えます。

今回の発表の影響

Server 版ライセンスのユーザー

今回の発表の影響を最も大きく受けるのが Server 版ライセンスのユーザーです。Server 版ライセンス自体が廃止されるため、2024 年 02 月以降、製品保守が有効な状態で製品を使うことができなくなりますし、新しい製品バージョンも公開されなくなります。それに加え、2021 年 02 月には価格改定が予定されています。

Server 版ライセンスに関するタイム ラインは、以下のとおりです。

日付 説明
2021 年 02 月 02 日 (PT)
  • Server 版の既存ライセンスの価格が改定されます。
  • Server 版の新規ライセンスを購入できなくなります。
  • Server 版の既存ライセンスの保守更新は引き続き可能です。
  • 例外として以下の製品の Server 版の新規ライセンスは引き続き購入できます。
    • Bamboo Server (Data Center 版が公開されるまで)
    • Fisheye Server
    • Crucible Server
2022 年 02 月 02 日 (PT)
  • Server 版の既存ライセンスのユーザー階層を変更 (アップグレードやダウングレード) できなくなります。
  • この日付以降、Server 版に関してリリースされるのは、致命的な脆弱性に関する不具合修正バージョンのみとなります。
2023 年 02 月 02 日 (PT)
  • Server 版アプリ (アドオン) の新規ライセンスを購入できなくなります。
2024 年 02 月 02 日 (PT)
  • Server 版製品に対するサポート提供が終了します。
  • Server 版の既存ライセンスの保守更新ができなくなります。
  • Server 版の新しいバージョンは公開されなくなります。

Data Center 版ライセンスのユーザー

Data Center 版ライセンスのユーザーには機能強化、および優先サポートの提供開始という利点があります。また、Bamboo の Data Center 版の公開も予定されています。その一方で価格改定も予定されているため、注意が必要です。

Data Center 版ライセンスに関するタイム ラインは、以下のとおりです。

日付 説明
2024 年 02 月 02 日 (PT)
  • Data Center 版ライセンスの価格が改定されます。
  • Data Center 版に機能が追加されます。
    • Jira Software Data Center には Advanced Roadmaps (旧製品名 Portfolio for Jira) が標準実装されます。
    • Jira Service Desk Data Center には Insight – Asset Management および Insight Discovery が標準実装されます。
    • Confluence Data Center には Team Calendars for Confluence および Analytics for Confluence が標準実装されます。
  • Jira Software Data Center、Jira Service Desk Data Center、Confluence Data Center、Crowd Data Center、およびユーザー階層が 500 ユーザー以上の Bitbucket Data Center ライセンスのユーザーに対して優先サポートの提供が開始されます。
近日中
  • Bamboo Data Center が提供開始されます。

取るべき対応

Server 版ライセンスのユーザー

引き続きアトラシアン製品を利用するためには、Cloud 版、もしくは Data Center 版への乗り換えをご検討ください。どちらのデプロイメント オプションを選択するかですが、その目安は以下のとおりです。

デプロイメント オプションの選択については、弊社の無料ホワイトペーパー「ある企業の成功事例から学ぶ Atlassian Cloud に移行する利点 」をご一読ください。Server 版の移行先として Cloud 版と Data Center 版を比較検討した結果、Cloud 版を選択した企業の実例が詳細に記載されています。

また、Jira Core の Server 版のユーザーは特にご注意ください。Jira Core には Data Center 版が提供されていないため、オンプレミス実装を希望する場合、選択肢は Jira Software Data Center のみとなります。その場合、Jira Core Server での保守更新に比べ、費用が大幅に増えることになります。

なお、2024 年 02 月 02 日 (PT) 以降も Server 版を使い続けるという選択もあります。その場合、製品は EOL を迎えている、技術サポートを受けられない、そして製品に致命的な脆弱性が発見されても対応できないなどのリスクが伴うため、お勧めできません。

Data Center 版ライセンスのユーザー

Data Center 版は引き続き提供されるため、Data Center 版ライセンスのユーザーは逼迫した対応 (選択) を迫られることはありません。しかし、機能が追加されることに伴い、利用する製品へのアプリ (Advanced Roadmaps や Team Calendars for Confluence など) の手動インストールが必要となる場合があります。

注意事項

Server 版を Cloud 版に移行する際、移行元となる Server 版インスタンスを最新バージョンにアップグレードする必要がある場合があります。しかし、Server 版の新しいバージョンのリリースは 2022 年 02 月 02 日 (PT) で終了します。その一方で Cloud 版はバージョンアップされ続けます。この日付を大幅に経過してから移行作業を行う場合、Server 版と Cloud 版とのバージョンが乖離し過ぎることが原因で手間が増える可能性があります。したがって、早めに決断することをお勧めします。

おわりに

正直なところ、今回の発表は弊社にとっても突然のことでした。このブログ記事を執筆している時点でも情報を収集・整理を行っており、今回のブログ記事の続編を近日公開する予定です。今回のアトラシアン社の発表はすべてのアトラシアン製品ユーザーにとって非常に重要な意味を持ちます。アトラシアン社からの最新情報 (このブログ記事の「最新情報」をご参照ください)、および弊社からのニュースレターを引き続きご確認ください。

皆さまが引き続きアトラシアン製品を快適にお使いいただけるよう、弊社はお手伝いすることを約束いたします。今回の発表に関して懸念事項や不明な点がございましたら、お気兼ねなく弊社のエキスパート チームにお問い合わせください

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最新情報

参考

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弊社ではアトラシアン製品の Server 版から Cloud 版や Data Center 版への移行に関して以下のサービスを提供しております。

  • アトラシアン製品の Cloud 版や Data Center 版のサブスクリプション手続き代行
  • 製品のカスタマイズやユーザー トレーニング
  • オンプレミス版からの移行
  • その他

まずは弊社のエキスパート チームにお問い合わせください。移行を成功させるためのカスタム戦略を立案するお手伝いをします。

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