テスト セッション

2011-09-05 (Mon)  •  By 伊藤  •  活用のヒント  •  Bonfire 翻訳

今回の記事は、アトラシアン ブログ「Testing’s In Session 」の弊社翻訳版です。原文と差異がある場合は、原文の内容が優先されます。

Atlassian では、製品の手動テストにテスト セッションを使用します。テスト セッションについてご存じないテスターの方は、ご自分がおそらく既に使用していると知って驚かれることでしょう。テスト セッションというのは新しい概念ではないからです。通常は、特定のテスト目標を達成するために費やす 1 ~ 2 時間 (それ以上のことも) の期間を指します。一部の機能が正常に動作するかを証明する目的で一連のテストを行ったり、予期しない動作を発見する目的で 1 時間ほどバグの検出に費やす行為はどちらもテスト セッションと呼べます。

テスト セッション > テスト ケース

テスト セッションは 2 つの意味でテスト ケースとは異なります。1 つ目は、複数のテストを 1 つのセッションで実行できることです。2 つ目は、テスト ケースと同様にテスト セッションは誰が何をテストしたかを示しますが、どのように、いつ、何故テストを行ったかも示すということです。これにより、テスト セッションは手動テストの計画、実行、および追跡において有用なものとなります。その理由は以下のとおりです。

テスト セッション - 概要

JIRA と Bonfire のテスト セッション機能を使用した例を図に示します。

セッションの作成

この例ではアプリケーションにユーザー認証が追加されており、これがテストすべき項目です。この機能は JIRA で機能リクエストとして追跡されていますが、そうではなくストーリー、タスク、または要件として申請されうるものです。

すぐに私たちはこの課題に対していくつかのテスト セッションを作成し、確定したテスト目標でそれらのセッションを名付けることで、この機能のテスト目標を作成し始めました。

テスト セッションの作成

テスト セッションの目標<

いつテスト セッションを追加するかについての制限はありません。機能が計画、開発、およびテストされているときにセッションが作成されることは珍しくありません。また、セッションは必要に応じて名前を変更したり削除できます。

課題の全テスト セッションは [テスト セッション (Test Session)] タブで参照できます。この機能に関心がある人はこのタブで計画されているテストの概要を確認できます。

テスト セッション タブ

この機能に対して実行したい手動のテスト ケースをスクリプト化した場合は、それを実行するための別のセッションを作成することでこれを含めることができます。

セッションの実行

開発が進みテストの段階になると、まずは以下のような Bonfire ブラウザー拡張機能か、

非アクティブ セッション

アクティブ セッション

または JIRA のテスト セッションのページからセッションを開始します。

JIRA アクティブ セッション

いずれかを行うと、セッション名を含むオレンジ色のバーが表示され、どのセッションがアクティブかが示されます。その後テストを開始します。

あらかじめテストを作成していた場合は当然セッション中に実行できますが、テスト セッションは個々のテスト ケースよりもテスト目標を重視するため、テスターはテスト目標に見合うと思われる追加テストを考案して実行するよう促されます。発見した内容に基づいてさらなるテストを作成および実行し、テスト中に学んでいく手法を探索型テストを呼びます。これはテスト ケースの作成や維持に関わる費用を発生させることなく、テスト範囲を最適化する非常に強力な方法です。

セッションの詳細

自由の対価

テスト セッションが与える自由度の不都合な点は、どのテストが行われているかを正確に追跡することが難しいことです。これができないと、ソフトウェアとテストの品質の把握が難しくなります。

これに対処するために、Bonfire はセッションが開始、停止、および完了したときに自動的に追跡する各テスト セッションとセッション内で作成される全課題のアクティビティ ストリームを作成します。さらに、テスターは自分のメモをアクティビティ ストリームに追加して、質問やセッション後の補足説明のための操作を記録できます。また、セッション中にテストされた内容の文書化や、テスト中に使用されたテスト データや設定などテストに関連する事項の記録を行えます。このようにテスト セッション アクティビティを恒久的に記録することで、テスターは必要に応じて前のセッションを参照したり、他の人とセッションをレビューできます。

Bonfire ブラウザー拡張機能 (右側) は現在のセッションのメモや課題を表示します。

以下の画像はテスト セッションの完了後に JIRA でそのテスト セッションを示したもので、アクティビティ ストリームとセッションの要約が表示されています。

JIRA セッション ストリーム

セッションが完了すると、Bonfire はセッション中に見つかった課題とセッションが関係する課題間でリンクを作成しやすくします。

JIRA セッションの完了

また、その機能に関心のある人はテスト セッションのステータスを確認することでテストの進捗を追跡できます。

JIRA セッション ステータス

まとめ

テスト セッションは新しいテスト手法ではなく、他とは違うやり方でテストの計画と追跡を行うものであり、テストとテスト対象をより強固につなぎます。柔軟性と反応性を高めることでテストに充てる時間を増やし、一方でテスト計画や文書作成に費やす時間を減らすことができます。この点において、テスト セッションは従来のテストとアジャイル テストの両方で価値があります。

テスト セッションは探索型テストにも有効です。Atlassian ではこれが非常に効果的であるため、他の手動テストは一切行っていません (弊社で作成するテスト ケースは自動回帰テストだけです)。探索型テストやテスト セッションについてさらに詳しく知りたい場合は、Jonathan および James Bach 氏の「セッション ベースのテスト管理 」を参照することをお勧めします。

Bonfire とそのテスト セッション機能を詳しく知りたい場合は、30 日間無料試用版 をお試しください。

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